15分のキモチ

日曜日、カイは部活で監督から
「寒くなったり、暑くなったりします。夜、お腹を出して寝て風邪をひくことのないように」
と、言われていたのに、早速月曜日の朝に熱を出し、友達に
「おまえ、なんか早くね?」と笑われてました。
カイがダウンしたと同時に長男のリョウも腸感冒でダウンし、おかげで月曜日は打合せとそれぞれの病院の掛け持ちで、頭の中で「ひぃぃぃぃぃ〜〜」と悲鳴をあげてました。

とはいえ、一件の打合せはサイト用の写真撮影で、めっちゃ可愛いお店だったので写真撮るのに夢中になってしまい、一時間ほど子供のことを完全に忘れてしまった…。すまん、カイ、リョウ。
子供の病気だけは突然なことが多いので、体調狂わされるとあっという間にスケジュールが破綻するのですが、こればっかりはどうしようもないです。
さすがにシンが途中で「行けるか?」と連絡をくれたけど、残念ながらわたしは「いけるか?」とか「やれるか?」と問われると、無理をしてでもやり通せると思ったら、よほどでない限り「だめかも」とは答えないタイプです。
どうせ聞くなら「オレが変わるから」とまで言ってもらわないとだめなわけで、夫婦20年続けていても、いまだにこういうことがお互いに分からない関係なようで。

シンはだいたい先に気を回してぱぱっと動けるタイプではなく、わたしなんかから見るとモタモタして「あーもう、うっとうしい!」と思わず言いたくなってしまうのですが、考えてみれば男の人ってそういうものかもしれません。

シンとわたしの一番の違いは時間に関する感覚の違いで、シンの口からよく出るのは「言ったところで10分15分の話だろ?」という言葉。
わたしにとっては「10分もかかる」「15分が無駄になる」。
要するにわたしのほうがゆとりがないんですよね。

10分あれば、茶碗がいくつ洗えるか、洗濯機のスイッチを入れて顔を洗って、テーブルの上も片付けられるし、メールも書ける。
小さいカットならそれで描いてしまう、15分あればスキャンしてパスまでとれる。30分あればレイアウトもできる。
客先に行く20分で次の仕事のことが考えられる。
寝る前の5分で明日の仕事の組み立てができる。
料理をしながら、洗濯物を畳みながら、運転をしながら、の「ながら」と「並行」で生活しているわたしにとって10分15分は大きいわけで、本当に何にもしなくていいんだったら、横になりたい。
だから、10分15分あればできることだろ?のシンの言葉は合っているといえば合っているんだけど、彼が使おうとするその時間が「いいや、もっと短縮できるはずだ、効率的になるはずだ」と思えてしまうのです。

でもなあ。
そういう生活もいつまでできるんだろうと思うんですよね。
15分あったら何をします?
寝ます、以外のこと、言ってみたいよね。
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