引退

次男の最後の公式試合が終わりました。
市予選にベスト9以内に入らなかったので県大会に行くことができず、結果として6年生は引退、ということになったのです。
試合後の慰労会で、キャプテンだった子が初めて涙を見せたかな。
できれば勝って欲しかったけどなあ。
敗退してくれれば、このきつい生活からも解放されるというわたしの個人的な理由はあるにせよ。

わたしはあまりバスケットの専門知識がないのですけれど、今、何の指導をされているのかとか、ここでどういう動きをするべきなのか、とか、一年役員をしてずーっと体育館にいるとおぼろげながらでも分かってきます。
最初は名前も顔も分からなかった子供たちも覚えるし、それぞれの性格も見えてきます。
子供たちも当然わたしの顔を覚えて話しかけてきます。
可愛いですよ。
中には殴ったろかと思うくらい憎たらしい子もいますけど。(笑)
でも、まあそれが個性ですよね。
一年かかって、30数人いる子供たちの中で、今まで直接言葉を交わしたことのない子がにこっと笑ってこっちの目を見て話をしてくれる。
そんな他愛もないことが、良かったなあと思える思い出の欠片でもあります。
ただですね、うちの次男は「ほとんど試合に出ない」子でしたから。
6年生は5人しかいません。
バスケットのプレイヤーは5人です。
それでも、我が子は出られない。我が子より下級生が試合に出ます。
わたしは毎回「我が子が出ることのない試合」の応援に声を枯らし、体育館に通い、体力を使っていたのですよ。
不思議なほど同級生のお母さんたちからはなかったですが、下級生のお母さんからは気を使ってもらったりして。
なんだかんだ言っても6年生なんだから4年生のあの子や5年生のあの子と比較してそう大差ないのに、なぜうちの息子は指導してもらえないのだ?という誰にも口にしたことのない親であればこその不満はいつもつきまとっていましたが、客観的に見てわたしも分かっていましたよ。
息子の大いなる欠点は「真剣になれない」部分です。
体力が人と比べて極端に少ないとか、そういうのもありましたけど。

実は昨日、最後の最後にちょこっとだけ次男は出してもらえました。
勝てるはずのない試合で、勝てないと分かってるから最後の記念に出してもらえたんでしょう。
それでいっか、と思いました。

ただ、役員の中としては、自分なりにできる限りのことを必死にやってきたけど、あんまり報われなかったな、という気持ちになっていることだけは確かで。
それは子供が試合に負けたからとかそういうんじゃないです。
子供は関係ないです。
わたしは疲れすぎました。

まあ、これ以上はあんまり書きたくないです。
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