PRAMクリアでハッピー

大学病院での検査の日。
目の検査ってねぇ、拷問に近いんですよ。知ってます?
お金払って拷問受けに行くようなものですよ。

大学病院での検査の時は、瞳孔を開く薬を点眼してしまうので、検査が終わったらひとりで動くのは非常に危ないです。
なので旦那に休みをとってついて行ってもらうしかありません。
ところがとにかく大病院というのは待ち時間が長い!
呼ばれるまでに30分、瞳孔開く点眼して更に30分、呼ばれるまでに1時間、とか。
私の検査はそれでなくても時間がかかるものなので、だいたい後回しになります。
中の待合室に入ったあとでも
「あ、うのさん、もうちょっと待ってね、この人診てから。」
「お昼食べた?え?まだなの?いや〜〜ごめんね〜〜」
とか先生に言われつつ。
お昼を食べてないのは先生も一緒だと思うけど。

中待合室にいると、カーテン越しに患者さんと先生の声が筒抜けになってしまうのですが、年相応の目の衰えを何とか手術で回復させたいと訴える患者さんをなだめたり、費用が高くてもう治療が続けられないという人を説得したり、病院の先生も大変だなあ、などとぼんやり考えたりして。

で、一番最初の受付から待つこと2時間。
さあ、いよいよ検査だ…と思っていると何やら先生が慌しく。
「うのさん、ちょっと。」
と呼ばれて診察室に入ると、
「ええとね、実は今、検査室のMacを立ち上げたんだけど、どうもハードを認識しなくて…」
だとか。
先生もかなりショックだったらしく、ふる〜〜いMacでOSは9、もしかしたらハード自体を取り替えないといけないかもしれない、それに予算がつくかどうかも分からないし、もしかしたらこれからやろうとする検査はうちの病院ではもうすることができない、という状態で…と嘆き悲しみ。
「あのう、わたしはMacユーザーですが、ハードを認識しないというのはどういう状態です?画面に何も映りませんか?」
と、恐る恐る尋ねると、どうやら画面には「?」アイコンが出ている様子。

「それはシステムのほうじゃないでしょうか。一度PRAMクリアをしてみられてはいかがでしょう…。他の症状では、ベージュ躯体のMacは時々メモリが緩むことがありますので、挿し直しすることで復旧したことがありますが。」

ハードディスク自体がイカれたかどうかというのはぱっと見てすぐ分かるもんじゃないと思い…。
…と、いうか、二時間待って瞳孔開いて今日は終わりですか、ってこっちもたまったもんじゃないですよ。仕事のスケジュール算段して来てるのに。

「Mac知ってるの?じゃあ、見てくれない?」
というので検査室へ。

結果、強制終了→PRAMクリア。4回くらい音鳴らした→復旧。

大学病院って、大変なんやねえ…。
Mac一台買うのも途方もない手続きがいるみたいで。
で、おそらく、Mac一台より、検査をするための専用ソフトが、Macの代金よりも遥かに高いんだろうと思います。
今のMacはもうXに以降しているので、クラシック環境で動くソフトを入れていたMacがイカれたら、マシンはおろかソフトも買わないといけない。
そりゃあ、大学病院にとっては一大事だったでしょう。

うの、大学病院の危機をPRAMクリアで救ったぞ!(マテ)

先生にPRAMクリアの方法を教えてさしあげて、ディスクウォーリアを持っているならそれを使いなされ、と伝え、

「今日はお礼に診察料サービス、これでMac復旧代とチャラね」

と言われて帰ったのでありました。
こんな経験、病院もわたしも初めてだと思う。
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