ヒーローは毎日来ない

幼稚園くらいの女の子が、たたた…と走ってきて、目の前で「べしゃっ!」と派手に転びました。
お母さんが振り向いて「大丈夫?」
泣くかな〜と思って見ていたら、彼女は泣きもせずひとこと。

「…ヤバイ」

ヤバイっすか…。
いや〜、思わず笑ったです。


ところで、先日次男カイのバスケチームは市予選は敗退しましたので県大会には進出できなくなり、6年生は引退なのですが、ローカル大会がまだ2つ残ってました。(オイ?)
土曜、日曜でそれも終わったんですが、4試合中3試合勝利、で、最後の試合に勝利というのは初めてじゃないですかね。
市予選に敗退してしまったので、せめてローカル大会だけでも「勝ち」を経験して最後の年を終えて欲しかったですが、良き結果であったと思います。

ところで、土曜日の初日の第一クォータからカイが出たので、親であるわたしはえらいビビったのであります。
カイは人並み以下に体力がないので、6分間を走り通すだけのスタミナがなく、公式試合ではメンバーに選ばれることはまずありません。
それが1クォーター目から出たので親のわたしのほうが「マジ?」。
泣いても笑っても今年度の公式試合は2回しかないわけですから、やっとカイにもチャンスがもらえることになったみたい。
ディフェンスとリバウンドを取ることを頑張るよう個別に言われていたようです。

カイにボールが来た時はまさに「頼むからゴールに入ってくれ…!」みたいな場面だったですが、それが見事に決まったとき、

「うわああああぁん!」


…母、号泣。

「すいませ〜〜ん!わたしバカです〜〜!うぁぁぁ〜〜!決まったあああ!」
周囲、苦笑、
ギャラリー下、コーチ陣
「えっ?お母さん、泣いてんの?!」
爆笑。

ええ、どうせバカですよ。
もう、カイが同級生とプレイする姿なんて、もう見ることもなく卒業すると思って諦めてましたから。
ましてやシュートして貴重な2点を合計2回も決めるとは予想もしていませんでしたから。
その後カイは3クォータくらいまで出してもらえましたが、さすがに最後は走るだけで精一杯だったようです。
バスケットはキツイし難しい競技です。

しかしですね、当のカイはこの状態を知らないので、試合が終わってから小悪魔のような笑みを浮かべて
「ふふ…お母さん、見てた?」
とか抜かしよりましてん。
「バカタレ、お母さん号泣じゃ。」
「え?泣いてたの?」
「バカヤロー!」

2日目の決勝戦では、カイだけということでもないですがどうにも動きがまずくて一戦目を敗退してしまって、結局最終試合はカイは外され、悔しくて泣きました。
ヒーロープレイはそうそう毎日できるもんじゃないのです。
その自分のふがいなさを知るのも人生勉強ってもんかもしれないですね。
母は毎日ふがいなさまみれで暮らしてますけどね。
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