へ?

季節の変わり目だからか何なのか、次男のカイが常に
「あそこが痛い、ここが痛い」
と、言います。
おまえはジーさんか、と突っ込むと「うるさいな」とふてくされます。

先週水曜日にポテトのスナック菓子を食べていて
「お母さんっ!歯が欠けた!」
ええっ!と仰天して口を覗くと、虫歯でぼろぼろになっていた乳歯の抜けかけていたものがスナック菓子にひっかかって欠けたらしい。
欠けただけではなく、抜けちゃいそうで抜けないという皮一枚状態で、下から永久歯がもう見えている。で、痛い痛いと泣く。すごく、すごく痛いらしい。
もうこれだけなんだから、指でつまんで「えいっ!」とひっぱったら取れそうだけどなあ、と思いつつ、欠けた時点で流血だらだらなので、バイキン入ったら怖いなと思ってやめておきました。

「そのうち抜けるから。」
と、自分が痛くないもんだから無責任に言いましたが、本人はこれでもうボクの人生は終わりだと言わんばかりに痛い痛いを連発しとりました。
でも、乳歯が抜けかけてますからと学校を休ませるわけにもいかないので、週末まで我慢せよと毎朝送り出したわたしは鬼の親でしょうか。
結局カイは2日間、ほとんど何も食べられずに過ごし、家に帰ればソファの上にぐったりとし、そして土曜日。
さあ、歯医者に行くべとまさに靴を履きかけたそのとき、

「お母さんっ、抜けたっ!」

はあっ?

抜けたぁ?


「で、痛みは?」
「も〜〜ぜ〜〜んぜん。」
Vサインしてみせる。
あのなーっおまえなーっ、抜けるならもうちょっと早く抜けろよっ、予約入れちゃったよ、どうすんだよ!仕事のスケジュールまで動かしたんだぞ!!!

…というので、せっかくだからと歯医者に連れて行き、抜けかけていた部分とは全然別のところに虫歯を見つけられて、麻酔を打たれて
「あががががが、ぎゃあああああ…」
と、悲鳴をあげておりました。


そして週が明けて今日。
午後1時半頃、電話が鳴って。画面を見たら小学校の名前が出てて。
ああ、嫌な予感。またかよー。
どうも、給食を食べたあとに腹痛を訴えて保健室で休んでいるとのこと。
えー…。仕事どうすんのー…。
と、いってもほうっておくわけにもいかないので迎えに行くことに。
保健室に入ると体をくの字に折ってウンウン唸っている。
あらら、なんだ?腸感冒はこの間やったばっかりだぞ。
どうも歩くこともままならないようなので、先生におんぶしてもらい、車に乗せてとりあえず帰宅。
「ちょっと待ってて。病院の予約と、仕事のメール一本送ってくる。」
と、カイを車に残して上階へ。

15分ほどして車に戻り、そのまま病院へ。
点滴になったらどうするかなあ。入院とかになったらどうするかなあ…などと考えつつ運転していたけれど、そういうことはまずないな、というのはこれまでの育児の勘とか、カイの顔色見てのことであって。
そんな一触即発の状態だったら、そもそも車に15分も放置しないわね。

で、病院に着き、駐車場から病院までおんぶしてやろうとしたら、地面にはいつくばったまんま立てなかった。
いつの間にこんなに重くなったんだよ!
「歩け!病院はすぐそこだ!」
まさに鬼親。

で、お腹を触診してもらいながら先生から聞かされた言葉。

「お母さん、これね、たぶんガスがね、溜まってるみたいですね。」

へ?

屁!?


「カイくん、全部出して行こうね。そのほうがラクだからね。」
とカイは無理矢理処置室に連れて行かれ、お尻にぷちゅっと浣腸され、
「あががががが、ぎゃあああああ…」
…相当抵抗したそうだ。

その後わたしはカイと一緒にトイレに入り、便座に座るカイの前にヤンキー座りして(古い)
「出たか〜〜〜」
「ウン、もうちょっと…」
看護婦さんが
「お母さん、あと、流さないでくださいねぇ〜〜。あ、それと、おならの音、どういうのか聞いといてくださいね〜〜。」
おならの音なんて、どう表現したらいいのか分からんぞ。

ガス抜きをしたカイはあっという間にけろっとして、夕食もぺろりとたいらげました。

わたしは仕事が溜まっております。
ガス、抜きたいです。
Diary | - | -