食べることと寝ることと。

今日の4時半までに納品をしなければならないのですが、まだ校了しません。
したがって、入稿データを作成する作業ができません。

「待て。」
「ばう!」

餌を前に思わず吠える犬のような気分。

明日、納品予定の仕事はさっき終わってしまったのと、それ以外の仕事は全部「待て」「ばう!」な状態なので、気分を落ち着かせるために日記かきかき。

昨日はファンヒーター・フリーダムで盛り上がってましたけど、本当はファンヒーターどころの話ではなかったのです。
リョウが授業ボイコットして保健室に篭ってしまい、大変だった。
ここ1、2週間、食事も決まった時間にとらないし、ずーっと鬱な状態が続いていて、おとといはひとしきり「辛い、死にたい、もう学校に行きたくない。」をまくしたて、一生懸命会話しても「お母さんはおれの気持ちを分かってくれない。」と言う始末。

ちょっとした日常会話的な冗談でも、全てが本気としか捉えられないリョウにとって、学校でかけられる友達からの言葉は全部が自分を貶める言葉にしか感じられないわけです。
言葉の裏にある真意とか、多少乱暴な言葉でもそれが友人関係、というのは分からないんですね。
おとといの晩は相当荒れて、もう学校には行きたくないを連発していましたが、ど〜〜〜してもだめだったら帰って来てもいいからと言い含めて、翌日の朝は送り出したんですよね。
仕事してふと時計を見るとお昼前だったから、ああ、とりあえず午前中はもったか、と思ってたんですが、さあ、わたしもお昼ご飯をと思ったら学校から電話かかっちゃいましたね。

「いやぁ、すいませんねぇ、いつもお世話ンなります。」
とか言いながら保健室に入ると、リョウがどよ〜〜んとして座っている。
お弁当も食べてない、と言う。

もう、オレだめ。とてもやっていけない。死にたい。やめたい。苦しい。辛い。助けて。

ここまで連発できたら立派なもんだと思います。
リョウは死なない。
死なないとは思いますけどね、親ですからね、こういう言葉を目の前で言われると当たり前に胸の内がずくんとくるもんです。
くるんですけど、顔に出さないというのが一苦労です。
まかり間違ってほんとに死んだらどうしよう、って普通は考えるもんですよ。
なんだか常に覚悟をしてるような気がします。

リョウはたびたび食事を抜いて、本人は食欲が失せたと言いますけど、それは違うんじゃないかと思います。
リョウはどちらかといえば食べることに執着の強いタイプですから、あえて食事をとらないことで自分で自分を痛めつけているんですね。
その証拠に家に連れて帰ったら、ドカ弁当をぺろりとたいらげますから。
リョウなりの自己アピールなんでしょう。
本当に食べてももどしてしまうくらいになったらやばいぞ、と思う。

食べよ。
そして寝ちゃいなさい。

それがその日、わたしが息子に言った言葉です。
食べること、眠ること、それが人間の根源です。
あっという間にろくでもない生活に陥るわたしが言ってもたいして迫力もないんですけど、育ち盛りはそれが一番。
くよくよ、が、くよ、くらいになるかもしれないじゃない?

仕事は仕事で大変だけど、仕事なんてどれもがいつかは終わってしまいます。
でも、親業だけはいつが終わりかというのが分かりません。
まあ、少しでも長生きするしかないわよね、などと考えます。
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