飴にすべてが流される

最近カイがことあるごとに
「ねえ、お母さん…。ボクのいいところってどこ?」
と聞きます。
「ええ〜?いいとこぉ〜?そりゃあ………」
と考えていると、しばらくして

「ないんだ…やっぱり。(ぽつり)」

「いや、そんなことはない。
オマエ、そりゃ我が子は全部がいいと思うもんでさ。
目に入れても
可愛くない。
…あっ…。」

いや、これは決して本音ではありません。
当たり前でしょう、我が子ですよ、我が子。
『可愛くないはずがないでしょう、目に入れたって痛くない』と頭に浮かんだのが口に出したらこれでございました。
すまん、すまん。

「うぇぇぇん…」
「いや、だから、間違えたんだってば。」

ええい、仕事が煮詰まってるときに、うじゃうじゃ言うんじゃねぇ!

「うっ、うっ…」

あ、そこ、飴があるよ。

「わーい。」

いいとこって、やっぱ、それじゃね?
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