作って欲しけりゃ自分で洗え

一週間が飛ぶように過ぎてしまうので、もういい加減次の仕事を進めなければと思うのに、結局その日のドタバタにまみれて気がつくと午後10時、あああ、もう、エネルギーがない、誰かわたしにエネルギー分けてクレー、とつぶやきつつ睡魔に堪えて、一時間くらいしてバッタンと寝ます。

小学校は市内全域での体育大会があり、毎日練習が午後5時過ぎまであるので、6時から部活のある次男は一度家に戻って来ることができません。
と、いうので、5時前になるとわたしが部活動の準備一式を持って学校に行くことになり、次男は車の中で腹ごしらえをし、着替えて部活動参加となります。
次男がもさもさとお弁当を食べている間に必要な連絡を携帯電話でこなし、仕事の出力やら指示書を確認します。
二週間くらいそういう生活をしていましたが、さすがにくたびれ果てて、仕事のプリントアウトの代わりにポットに入れたコーヒーを持っていって、それを飲みながら目を覚まして「弁当ウマイ」とか言う次男の声を聞きつつ勤め帰りの人をぼんやり眺めているようになってしまいました。
「5時で定時か。いいのう…」
つい、そんな言葉をつぶやいてしまう。
仕事の納期だけは忘れるわけにいかないので、相当頭に叩き込んでいるのですが、頭のメモリは年々減る一方なので、ほかのことはいろいろよく忘れます。
今週、長男の担任の先生から電話があって、
「ええと、先週の件ですが…」
と言われたとき、思わず「何かありましたっけ?」と言いそうになってすんでのところで飲み込みました。

長男もいろんな問題を持ち帰ってきます。
前は筆箱の中に誰かに飴の包み紙を入れられたらしく、それを見た別の友達が「あ、おまえ、飴食っただろう」と言った、その一言をうまく交わせずブチ切れて教室を飛び出してしまったんだそうな。
改めて書くと笑えます。
「飴の包み紙一枚くらいで大騒ぎすな、ほんまにー」
と本人にも言ったのですが、まあ、そういうことがちまちまとあるわけです。

なんだか毎日、やらないといけないことの6、7割くらいしかこなせないので、最近じわじわと他の家族に家事を押しつけています。

昨日、長男がぽつりと

「…お母さん、なんでいつもオレの弁当箱を洗ってくれない?」

と、言うので
「自分で洗え」
と返事をしました。

「…面倒臭い」

「作って欲しけりゃ自分で洗え」


かなり荒療治かもしれない。

でもね、お母さんっていうのは、こういうちょっとしたことを「自分で」やってくれると相当助かるんですよ。
頑張ってやれ、高校生!
16歳にもなって、弁当箱のひとつくらい洗えんでどうする!
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