忘れてしまえ。それがなにより

10代の頃に「水越けいこに似てるねえ」と言われて、「水越けいこ」って誰?と思っていたわたしですが、大人になってからは「安藤和津似ですよね」と言われ、今日はメガネをかけていたら「アンジェラ・アキかと思った」。

おっ…、ちょっと若返ったぞ!!

これからはメガネ女子でいくか?!

…それはともかく、メガネをかけていたのはは大学病院での目の検査の日だったからだったのです。

大学病院、いつから通ってるだろう…。
次男の部活動の役員をやってからだから、丸一年になったのかな。
視野欠損があるので、苦しい検査を乗り越えてずっと経過を見ていたのですが、欠損の進行がないのでどうやら緑内障ではない様子。
で、先生が仰るに、

「んー。やっぱり先天的に何かありそうなので、別の先生に検査を依頼します。まあ、緑内障じゃないということで、そうでない場合はボク、得意じゃないというか…」

最初は網膜色素変性ということだったですが、この一年は緑内障の経過でしたか。
で、また元に戻る、と?
来月また瞳孔開きっぱなの検査ですわい。
まじですかい。
また頭にいっぱい電極つけるんですかい。
ひぃぃぃぃ…

進行性でないなら、もう別にいいですわい、という感じなのですが。
生きたところであと半世紀もないし。(おい?)
病院というのはとても疲れるもので、翌日は朝からぼーっと眠気が襲い、チョコレートを二、三粒口に放り込んで頭に糖分補給。
それでやっと目が覚めました。

ここんとこかなり夜遅くまで仕事する日が続いていたので、できるだけ日付が変わる前に就寝しようと心がけているのですが、なかなかそうもいかず。

で、そういう「わやわや」の合間に、長男がめずらしく荒れたりするのです。
長男は高校生になってだいぶん落ち着いていましたが、時折友人関係のことで調整がとれずに戻ってきたりします。
受け手のわたしも余裕がある時は「そりゃあ、災難だったねえ」くらいで受け流すのですが、心身共にそういうコンディションでないときはボールを受け止め損ねて顔面直球みたいな感じになります。
そんな時は「なにすんじゃ、うりゃー!」でつい投げ返してしまって長男と険悪ムードになるのですね。

先日も長男は帰って来るなり(そりゃあもう玄関で靴を脱いだら直行)わたしのデスクのところまできて

「お母さん、おれ、今から死ぬから」

まあ、とにかく面倒があると開口一番これですから。
いちいちホンキで受け止めていたら身が持ちません。
分かっていても忙しい時は冗談も言えないわけで、無視。

「聞いてるっ?」
「あー、聞いてる聞いてる。ンで、何があったわけぇ?」
「…」
「なーにがあったんだぁ?言ってみ?」

…と、いうところから始まり、だいたい1時間は消費する。
大人の立場からすればしょーもないことですよ。
友達に何か言われたとか、どうとか。
気持ちは分からなくもないですけどね。

それでも高校に行くようになってからの長男の救いは、長男に友人が何人かできたことです。
彼らは「そんなこといちいち気にするな」とか「おまえもうちょっと自分に自信持てよ」みたいなことを言ってくれているみたいです。
でも、同じコトを言っても、友だちが言うのとわたしが言うのとでは訳が違うらしく、わたしに言われると腹が立つようだ。

じゃあ、言わなきゃいいのにと思うのに、長男もわたしに言わずにはいられない性格なわけで。(そういう相手を選んで話すくらいの器用さがあれば苦労はしないだろうし)

で、そういうことを全部分かっているはずの親であるわたしも、「いちいち死ぬ死ぬと大騒ぎしおって!」という腹立たしさのほうが先にたってかーっと血が昇る。だからけんかになる。

長男とけんかするとこっちもダメージを食らうので余計に疲れるのですが、わたしのイイところは一週間たったら「なんで言い合いしたんでしたっけ?」と忘れてしまうことで。
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