退院しました

▶ in Diary posted Thu 12 Sep 2013 / 18:38

なんでかわかりませんが、うちのブログは「飛行機で冷凍食品半額」という記事が異様にアクセスが多いです。
異様に、といっても、所詮な寂しい閑古鳥ブログなので、相応な感じですが。
夢落ち話題ですから、本当だと信じないで下さいよ、あの記事。

さて、相方が本日退院しました。
私は昨日くらいからまた突発性難聴の気配があったので、ぎりぎりセーフだったかもしれない。
これ以上長引いたら私のほうが入院になっちまう。

相方はシャバの空気を吸い、がっつりトンカツの昼食を食べ、夜はハンバーグがいいと言います。
せっかく病院食でやつれてたのに。

一週間、私もあまり仕事を動かすことをしなかったのですが、一昨日あたりからわたわたと動き出してきたし、明日は原稿も出るのであんまり休む間もなく仕事に戻る感じです。
正直、入れ替わりに私が病院でもなんでも世間から隔離された世界に逃げ込みたい気分ですが。

それにしても疲れましたな。
ほんに。

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鶏のモモ肉まで溜め込むなばかやろー

▶ in Diary posted Fri 06 Sep 2013 / 18:58

相方の手術終了。
スーパーで特売の大容量鶏もも肉ほどの脂肪だったそうだ。

昨日、手術室前で「ばいばーい」と見送って、私は『さあ、昼食を食べて車の中で昼寝でもしていよう』と思っていたのですが、そうは問屋が卸さなかった。
家族控室で待っていてください、と。

トイレは隣にあります。
外に出ないでください。

えっ、昼食食べてないんですけど、と言うと、下の階にコンビニがあるからそこで買って、こちらで食べてくださいと。

えー、コンビニ弁当?えー?やだなあ。

と、思ったけど、仕方がないのでそれで済ませることに。

食べたらあとはひたすら待つ。
13時に入ってから都合4時間半。
一応、畳が敷いてあるスペースもありましたが、横になったって眠れるものじゃありません。
…とか言いつつ、ウトウトしていた自分の肝っ玉の太さに乾杯。

携帯も圏外、本の用意もなし、テレビもなし、窓もなし。
ただ、真っ白い壁で椅子とテーブルが数セットと、畳敷スペースだけの部屋。
そこに同時刻に手術の他人が数人。
待つ。
ひたすら待つ。
待つ。

しんどい!!!

そのうち、一緒に入って、どことなく同志感が芽生え始めて「何時間の予定ですか、あ、3時間ですか、ウチもなんですよ、大変ですねえ」とか会話していた人達が「終わりました」で「お先です」とどんどん先に部屋を出て行き、それでもまだウチは終わらない。

しんどいなあ、というのと、だんだん夕方になってくるので不安に。
私は網膜色素変性症なので夜盲です。日が暮れてしまうと車の運転ができません。
もしかしたら、今日はタクシーで家に帰って、明日の朝、病院に車を取りに来ないといけないかもしれないなあ。
駐車料金、いったいいくらになるんだろう。
とかいう思いがぐるぐる頭を駆け巡り。

午後5時40分、やっと「終わりました」。
病室に戻ってもまだそれでオッケーなわけではなく。
いろいろ処置があるので、外で待っていてくださいと言われ、うっすら暗くなってくる空を眺めて「大丈夫かなあ。帰れるかなあ。カイ(息子)の晩御飯どうしようかなあ・・・」
相方の心配なんぞしていないんですよ。
するわけない。脂肪腫の切除くらいで。

ようやく顔を見られたのは20分後。
点滴と脈拍測る機械と酸素マスクで、見た目はすごい重病人。
まあ、全身麻酔だったからね。
「帰るね」
「おしっこしたい・・・・・・」
「分かった。看護婦さんに言って帰るから」
で、とっとと帰りましたよ、私は。

翌日、つまり今日。
手術の説明ありますからと言われたので10時頃病院に。
相方は尿道に管を繋がれ、それが嫌で嫌でたまらず「夜寝れない」「気持ち悪い」を連発。
そんなこと言ったってしようがない。
私の忠告通り、もっと早く切除していれば、こんなことにはならなかったんだから。
「足の圧迫のバンドが面倒臭い」
「朝、管を取ってくれって言ってんのに、なんで取ってくれないんだよ」
「もう嫌だ」
文句の連発。苦笑すると、
「お前は笑うけどなあ、どんだけ大変だと思ってんだ」
「4時間、部屋に軟禁状態だった私がどんだけ大変だったと思ってんだ」
「そんなもんより、こっちのほうがしんどいわ」

自業自得だろうが!ちったあ、反省しろよ!!

この人は看護婦さんにまでブツブツ文句を垂れて、やっと外来に降りてくださいと私が呼ばれた時、看護婦さんはいたたまれなかったらしく「先生に管を抜きたいと説明してもらえませんか」と。
外来に降りたら先生開口一番
「いやぁ・・・もう、大手術でした。もう少し早く来てもらっていれば・・・」

私のせいじゃないですっ!

まあ、それで鶏のモモ肉分くらいだったとか、いろいろ説明受けて、尿道の管を取ってやってくれと伝えましたよ。

「ああ・・・八つ当たりされてたんですね・・・(同情の目)奥さんは・・・呆れていらっしゃるんですよね」
と、先生

「もちろんです!」
きっぱり返事。

病室に戻ると、待ってましたとばかりに看護婦さんに管を外してもらって、実にハッピーな顔をした相方がおりました。

この3日間、カイ(息子)も文化祭で早朝登校、夜遅くまでだったし、睡眠時間も短いし、急ぎの仕事は入るし、せっかく治った突発性難聴がぶり返すんじゃないかとひやひやだった。
その苦労を全く知らず、Vサインで私は見送られました。

この男の老後を見るより、自分はさっさと逝ってしまったほうが楽じゃないだろうかという思いがひしひしと沸き起こったのでありました。

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