家元に膝をつく

▶ in Diary posted Sat 14 Jun 2008 / 22:02

四川省の大地震に救済のチャリティコンサートが中国からの留学生や在日の方を中心にして行われるそうで、それに長男の友人のお兄さんが呼ばれてフルート演奏をソロでなさるとか。
で、そのお母さんに「どうぞ聴きに来てやってください」と言われ、断るわけにもいかないので「分かりました」と返事。
ただ、わたしは車の運転がひどく苦手なので、シンに運転してもらって会場とおぼしき場所に落としてもらいました。

が。
…誰もいない。
掲示板を見てもそれらしき催しモノがない。
それらしきホールもない。

困り果てて近くを通りかかった和服のご婦人をつかまえて尋ねると、「さあ…そういうのは分からないですねえ…。奥の座敷に家元がおりますので、お聞きになさってください。」と。

えっ…い、家元様に尋ねるのですか。
そ、そりゃ…困ったな…。
どうもお華か茶道の講習をなさっていたようで。
困ったな、困ったな、と数歩歩き、座敷に近づいてちらりと振り向くと、さきほどのご婦人が「こいつはちゃんと行くかな」というように、こちらの様子をじーっとうかがっておられます。
うーん、と再び数歩。
振り向くと、ご婦人が「はよ、行け」というように手をしっしっとなさる。
ええいままよと決心して、両膝ついて襖を開け、旅館の仲居さんよろしく
「失礼いたします。ちとお尋ねしたいことがありまして…」

こんなに緊張したことはございませんわ。
部屋の中、ずらーっと和服のご婦人が並んでおられて。

結局ですね、わたしが伝え聞いた場所も日時も全く別でして、本当の開催日は明日、場所はぜ〜〜んぜん違う場所でした。
なんだかな、という感じで再びシンを呼び戻し、市の体育館に行って中学校のバスケットの大会を見て帰り(今日は県大会に出られるかどうかの試合だったので)夕方家に着いて山のほうに溜まった仕事にげんなりしたのでありました。
明日も同じように半日潰れるんだなあ…。
なにやってんだろなあ、わたしは。

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